パニック障害を自力で克服した経験をもつリーコです。
今回はちょっと難しい話です。
が!どーしても伝えたいと思っていた内容なので是非ともご覧ください(^^)
内容は、表題にもある通り「大丈夫」を味方にする方法について。
どういうことかと言うと、自分で自分に「大丈夫だよ」と言っても
「その根拠は?」
「綺麗事じゃない?」
「大丈夫って言っても、実際大丈夫じゃないし!」
なーんて思ってしまう事、ありませんか?
「大丈夫」という言葉は気持ちを落ち着かせてくれる一方で、時に軽々しく感じてしまうこともあるんじゃないかなと思います。
でも、体験して思うのは、「大丈夫」を味方につけると強い!
例えば
・発作が起きそうなとき
・広場恐怖のリハビリをしているとき
このような焦ってしまいがちな場面で「大丈夫」は心強い味方になってくれるのです。
この記事では実体験をもとに、「大丈夫」という言葉を軽く感じてしまう、信じることができない、という方に向けて「大丈夫」の扱い方をお話しします。
結論から言うと、
「大丈夫」は心ではなく脳に伝える
です。
これだけ聞いても「???」ですよね(^^;
早速、続きへいってみましょう!
「大丈夫」を脳に教える
そもそも、なぜ大丈夫と思えないかというと、心の奥底でそう思えていないから。
信じられないのに「大丈夫大丈夫」と言っても矛盾が生じて素直に受け入れることができませんよね。
そこで、どうすればよいかというと
心ではなく脳に伝えるんです!
パニック障害は脳が勘違いしていわば誤作動を起こしている状態。
だから脳に
「勘違いしてるんだよ。本当は大丈夫なんだよ。」
「不安のピークを過ぎたら落ち着くから大丈夫だよ。」
と伝えるのです。
言い方を変えると「教える」のです。
心には素直に言えなくても、脳に教えるとなれば素直に言える感じがしませんか?
信じる信じないは関係なく、教えるんだと思えばおそらく抵抗なくできると思います。
しかも、この方法にはメリットがあります!
それは客観的になれること。
脳に教えていると、焦りの感情に溺れることなく少し冷静になれたりするんです。
感覚としては理性がはたらく感じです。
もちろんそれでも感情が出たりはしますが、何もしないより効果はあると思います。
何もしないと
感情:理性=9:1
くらいなのが
脳に教えることをすると
感情:理性=6:4
くらいかそれ以上になる感じがします。もちろん個人差はありますが。
そしてその結果、発作を誘発せずに済むことが多くありました。
「大丈夫」を脳に教えるコツ
でもこの感覚がなかなか難しい!ということもあるかと。
ここでちょっとしたコツを。
それは「心」は胸のあたり、「脳」は頭のあたりをイメージすること。
脳に教えるときは頭のあたりに向かって伝えます。
実際、脳は頭にありますしね。
たかがイメージと思われるかもしれませんが、これが結構いいんです!
心と脳でイメージを分けておくだけで、場面や目的によって使い分けがはっきりできてとても便利ですよ♪
心に伝える「大丈夫」
ここで逆に、心に向かって伝える「大丈夫」はどんな場合?となりますよね。
こちらの方が皆さんお馴染みかもしれません。
例えば
「ここまでなんとかやってこられたんだから、これからもきっと大丈夫!」
「なんとかなるから大丈夫!」
「自分はきっと大丈夫!」
こういった自分の気持ちに寄り添いたいとき、勇気づけたいときには心に伝えます。
ここまで読んでお分かりかと思いますが、つまりは大丈夫は2種類あるってことです。
- 困難な状態に対して脳に教える大丈夫
- 自分を勇気づけるために気持ちに寄り添って使う大丈夫
これらを使い分けると矛盾や違和感を感じることなく、スムーズに自分に働きかけることができるんじゃないかなと思います。
まとめ
- 困難な状態に対して脳に教える大丈夫(頭のあたり)
「勘違いしてるんだよ。本当は大丈夫なんだよ。」
「不安のピークを過ぎたら落ち着くから大丈夫だよ。」 - 自分を勇気づけるために気持ちに寄り添って使う大丈夫(胸のあたり)
「ここまでなんとかやってこられたんだから、これからもきっと大丈夫!」
「なんとかなるから大丈夫!」
「自分はきっと大丈夫!」
いちいちどっちの大丈夫かなんて考えてられるかー!という場合は
とにかく⓵の大丈夫もあるということだけを頭の片隅に入れておくと、役に立つことがあるんじゃないかなと思います(^^)
ちなみに、脳に教えたからといってすぐに脳が分かってくれる訳ではありません。
それまでの考えが染みついてしまっていたりするので(^^;
大事なのはやはり繰り返しです。
困難な状態に対して、諦めずに根気よく教えてあげてください。
「大丈夫」だけでこんなに色々考えさせられるパニック障害。
やれやれ、世話がやけるなー(^^;って感じですが、コツコツやっていけば必ずよくなっていく病でもあります!
諦めずにいきましょう☆