パニック障害を自力で克服した経験をもつリーコです。
カフェインの摂取がパニック発作を引き起こしやすくするという話、聞いたことはありませんか?
大の紅茶好きの私としては「そんなの信じたくない!」という気持ちが大きかったのですが・・・
以前、夕方になると具合が悪くなる日がちらほらあり、原因を考えたところ、
どの日にも共通していたのはカフェイン入りの紅茶を飲んでいたということでした。
カフェインレスだと思って飲んでいたものが私の勘違いでカフェイン入りだったのです(T_T)
その時に、この説は本当なんだと認めざるを得ませんでした・・・はい(^^;
その真相を知るべく、パニック発作とカフェインの関係をご紹介します。
ちなみに調べていく中での結論として、パニック発作とカフェインはやはり関係【あり】でした。
カフェインがパニック発作を誘発する仕組み
まずは、そもそもパニックの症状がなぜ起こるのかに迫りたいと思います。
まだわかっていない部分も多いのですが、そこには神経を興奮させる神経伝達物質「ノルアドレナリン」が関係していると言われています。
パニック障害は、脳の警報装置が誤作動を起こし、それに感応して神経伝達物質が必要以上に分泌されて、危険な状態でもないのにパニック発作が起きてしまうことが関係しているといわれます。
ノルアドレナリンが分泌されて、血圧を高め、心拍数を上げて、めまいや動悸なども起こします。
出典:医療法人和楽会
なるほど。
では、ここにカフェインがどう関係してくるのでしょうか。
カフェインは、神経を鎮静させる作用を持つアデノシンという物質と化学構造が似ており、アデノシンが本来結合する場所(アデノシン受容体)にとりついてアデノシンの働きを阻害することにより神経を興奮させます。
カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。
出典:農林水産省Webサイト
ちょっと難しいですね(^^;
要するに
カフェインがアデノシン(神経を鎮静させる役割)の働きを阻害する
↓
ノルアドレナリン(神経を興奮させる役割)を制御してくれるはずのアデノシンが活躍できない
↓
ノルアドレナリンがやりたい放題になる
↓
症状にあらわれる
ノルアドレナリンは先ほどの記載にもあるように、血圧を高め、心拍数を上げてめまいや動悸などを引き起こすので、結果としてパニック発作を起こしやすくなるということなんです。
そうと分かれば、なるべくカフェインは避けたいところですね!
では、どんなものに含まれているのかをみていきましょう。
続きはリラ~ックスして読んでね♪
カフェインを含むものとその含有量
カフェインを含むものとその含有量は以下のとおりです。
(おおよその量であることをご承知いただければと思います。)
表1
食品名 | カフェイン含有量(100mlあたり) | 引用元 |
---|---|---|
コーヒー | 60mg | 全日本コーヒー協会 |
紅茶 | 30mg | 同上 |
玉露 | 160mg | 同上 |
せん茶 | 20mg | 同上 |
ウーロン茶 | 20mg | 同上 |
ほうじ茶 | 20mg | 7訂増補日本食品標準成分表 |
玄米茶 | 10mg | 同上 |
ピュアココア(無糖) | 10mg | 同上 |
ミルクココア(加糖) | 微量 | 同上 |
コーラ | 10~19mg | 国民生活センター |
ちなみに、ジャスミン茶は緑茶やウーロン茶や白茶にジャスミンの香りを吸着させたものなので、カフェインを含みます。
表2
食品名 | カフェイン含有量 | 引用元 |
---|---|---|
缶コーヒー | 100~150mg/本 | EPARK |
ミルクチョコレート |
28mg(100gあたり) | 日本チョコレート・ココア協会 |
高カカオチョコレート(カカオマス70%) | 84mg(100gあたり) | 同上 |
この他に、多くのエナジードリンク、栄養ドリンク、眠気覚ましドリンクにも含まれています。
また、総合感冒薬や鎮痛薬などにも用いられていることがあります(ノンカフェインのものもあります)。
カフェインは意外といろいろなものに含まれているんですね。
そうなると、カフェインを気にせず飲める飲み物も知りたい!
という訳で、次に紹介していきますよ~。
カフェインを含まない飲み物
カフェインを全く含まない飲み物はこちら。
- 麦茶
- ハーブティー
- ルイボスティー
- はと麦茶
- コーン茶
- 黒豆茶
- 杜仲茶
- そば茶
- ごぼう茶
- どくだみ茶
- たんぽぽ茶
- たんぽぽコーヒー
これらはカフェインを全く含みません。
ちなみに
- カフェインレスコーヒー
- カフェインレス紅茶
これらはごく微量ではありますが、カフェインを含みます。
なぜなら、カフェインを「減らした」ものなので、わずかに残るのです。
とはいえごく微量なので私は気にせず飲んじゃってます(^^)
やっぱり普通のコーヒーを飲みたい!そんな時は
コーヒー、紅茶好きの人にとっては完全に控えるというのはかえってストレスになったりもしますよね。
カフェインには依存性もあるので「絶対のまないぞ!」というよりも、ゆる~く減らしていく方が長続きすると思います。
体調に響かない程度にたしなむことを目指していきましょう。
例えば
- 一日にのむ回数を減らす
- 一度にのむ量を減らす
- 一日一杯にしておいて、あとはカフェインレスにする
といったことができると思います。
回数や量については、自分の体と相談しながら調節しましょう。
また、夜の睡眠に響かないようにするために午前中に楽しむといった配慮もとてもよいと思います♪
まとめ
カフェインは控えるに越したことはありません。
でもコーヒー・紅茶を飲んだからと言って、必ず発作が起こる訳ではありません。
私も具合が悪くなるとは言いましたが、一杯程度ではあまり影響はありません。
人によって大丈夫な量があると思うので、もし楽しみたいという方はそれを知ったうえで楽しむようにするといいですね。
気を付けたいのは「カフェインをとっちゃった!」と不安になりすぎてしまうこと。
それで体調悪化を招いたら元も子もありません。
カフェインは上手に付き合えば自分を楽しませてくれるし、ほっと一息つかせてくれたりもします。
摂りすぎたり、少しの量で影響が出てしまう方は注意ですが、そこまででなければ過度に気にしすぎないようにしていきましょう。
こちら、リーコの大のお気に入りのルピシア『YUMMY』
ストロベリーとバニラの甘い香りにうっとり。
ルイボスティーなので完全ノンカフェインです。
ミルクを加えても美味!ぜひお試しあれ♪
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