パニック障害を自力で克服した経験をもつリーコです。
「パニック障害を克服した状態ってどんな感じなんだろう」と疑問に思った事はありませんか?
私自身、発症中は全く想像もつかず、克服という存在にベールがかかったままでした。
おそらく皆さんが最も気になるのは
発症前と同じような健康状態になれるの?
という事ですよね。
結論から言うと
健康な状態になれます!
体調を気にせず、思いっきりやりたいことをやれるようになります!
もっと具体的に言うとどういった感じだったのか。
体験した事をつづっていきますね。
克服時の状態は?
具体的にいうと発症中に20種類くらいあった身体的症状が、克服時は0になりました!
日々の
つよい動悸、
息苦しさ、
ヒステリー球(喉の違和感)、
頭重感、
微熱、
胃腸の不具合などに加えて、
代わるがわる現れるめまい、しびれといった症状たち。
すごいラインナップで私を困らせてくれましたが、そんな症状たちもすっかり消え去りました。
そしてもちろん、精神的な症状(不安感、イライラ、落ち込み等)も正常範囲内におさまりました。
あえて言うなら、たまーに呼吸を少し意識する事があるくらいです。
(呼吸が乱れているのではなく、普通の呼吸なのに確認しちゃうんですよね~。ちょっとした癖ですね(^^;
まぁでも呼吸の意識は多少なりとも誰にでもある事なので、そういうものだと受け止めてます。)
正直いうと、発症中は症状がいずれなくなるなんて想像できなかったし、そうなる自信もなかったんです。
その時に感じていた症状がしんどすぎたので(^^;
それでも、現実としてこのように治る(正確に言うと寛解)という事があるんですよね。
克服に気づいた過程
私は1年半で克服したとプロフィールに書いていますが、実は克服したなと自覚したのは発症してから2年後でした。
そのタイムラグの半年間はまだ治っていないと思っていたのです。
つまりどういう事かと言うと、後からその半年間を思い返してみた時に症状が出ていなかった事に気が付き、寛解していたんだな、とわかったのです。
もうなんでしょうね。
その頃はパニック障害だろうがそうじゃなかろうが、どっちでもいいという生活をしていたのでしょうね。
ちょっとカッコいい言葉でいえば【パニック障害にとらわれていなかった】のだと思います。
つらかった時期は毎日のように、今日はちょっとマシだなとか、今日は調子悪いなとか、体調に何かしらの意識が向いていました。(これは当たり前で仕方のない事です。)
それが、症状の波も小さくなってきて生活の方に意識が向いてくると、例え症状があっても「それがどうした」と思うようになったのです。
パニック障害である自分が当たり前で、パニック障害は私の一部。そんな感覚を持っていました。
その頃には治そう治そうという気持ちよりも、「今を大切に過ごす」という方に意識が向いていましたね。
だから寛解した時っていうのは、今日は調子がいいぞ!ついに克服したんだ!・・・という意識もなく、気づいたらいつのまにか克服していた、そんな感じなのです。
少なくとも私はそうでした。
症状にとらわれないから症状が軽くなる
症状が軽くなるからさらに症状にとらわれなくなる
こんな風に好循環が続いてさいごには克服に至るんじゃないかなと思います。
一度きりの予兆で得た気付き
順風満帆の健康生活の中でも、一度だけ、発作の予兆に見舞われた事がありました。
とある心配事があって、「~という状況になったらどうしよう」とずっと考えていて、いざその場面がやってきた時につよい不安感から症状が現れました。
実際には心配事は起こらなかったにも関わらずです。
久しぶりの感覚に驚きましたが、習得した腹式呼吸でやり過ごす事ができ、発作は防ぐことができました。
克服する前と違ったのは、予後です。
克服する前は、そんな事でも起きようものなら数日間症状を引きずり続けていたのですが、この時はその場限りで、またすぐに元気な状態に戻りました。
たまたまかもしれませんが、自律神経機能がある程度回復しているとこういった事態のダメージも少ないのかなと感じます。
思い返してみると、寛解した時は引っ越し準備でほぼ徹夜になっても体調を崩すことはなかったですからね。
発症中は寝不足になると直に体調に響いたものですが・・・(^^;
しっかり回復すると一時的にダメージを受けても大ごとにならない、これは本当に有難いことです。
(だからと言って羽目を外しすぎちゃダメですよ!笑)
話が脱線してしまいましたが、一度っきりの発作の予兆を乗り越えられたのはよかったのです。
でも反省すべき点はありましたね。
この時に得た反省点は2つ
- 起きてもいない事を心配し過ぎないようにすること
- 心配な事に対する対応策を用意しておくこと
この2つが予防に繋がります!
ちなみに、「心配事の9割は起こらない」と言いますが、この時も実際には起こらずに済んだんですよね。
勝手に心配して症状を引き起こした自分に「なーんだ!取り越し苦労じゃん!笑」と後で言ってやりましたよん(^^)
克服とは
ここまで、私の克服した体験談をお話しました。
そういう克服もあるんだな~、と一つの例としてとらえていただけたらと思います。
そしてここからは「私の考える克服」についてお話しします。
正直なところ、症状がどれくらい残るかはあまり重要ではないのです。
先程も書きましたが、「パニック障害にとらわれない」これが一番大切で、生活にあまり支障がなく楽しみを持ちながら過ごせていれば、多少の症状があったとしても克服したと言えるのではないか、と思います。
だって、そこにはもうパニック障害に支配されていない自分がいるんですもの。
それはもう立派な克服と言えますよね。
時折、症状が見え隠れしても大ごとにしない。
そして休息を多めにとる等してうまく付き合っていけば、自分らしい生活を送ってゆけると思います。
まとめ
- 症状は0になる事もある
- 症状が残ったとしても「パニック障害にとらわれない」ことで自分らしい生活を送ることができる
一つ言えるのは、
回復期においては症状の有無にこだわるより、症状とうまく付き合いながら自分らしい生活を送る事の方が圧倒的に幸せだということ。(もちろん、症状を良くしていこうと何か行動するのはとても良いことですよ!)
ちょっと不便だったり症状があったりする中でも、喜びや楽しみを見つけたり、自分のやりたい事をやることで生活が豊かになってきます。
そしてそういった生活を送る中で結果として症状がなくなる、といった事も出てくるかもしれませんね。
今はつらいと思いますが、なんかいいかもと思える日々はきっとやってきますよ!
希望を持っていきましょ!(^^)