パニック障害を自力で克服した経験をもつリーコです。
近年、パニック障害を患う人の数は増えているみたいですが、そうなると当然、「パニック障害を抱えながら子育てしてます!」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその一人。
再発した時は子ども達がそれぞれ4歳と1歳でした。
まだまだ手のかかる年頃なうえに、パニックの症状も相まってなかなかにしんどい日々でした(^^;
もちろんしんどい事ばっかりじゃないですけどね。
それは最後の方に☆
当時
・どのような日常を送っていたか
・何を感じたか
・これをしたら少しラクになった!
ということ等をお話ししてみますので、興味のある方は是非ご覧下さい♪
※ネガティブな内容もあるので、苦手な方は目次の「少しラクになったこと」に飛んじゃって下さいね☆
Contents
パニック障害と子育ての日々
まず再発したばかりの当時の私の状態はというと、
・少しのストレスで発作が起きそうになる
・イライラの症状がつよい
・夕方から動けなくなる(熱も出る)
・常に動悸、息切れ(ほかの症状もたくさん)
・睡眠障害
ざっくりとこんな感じです。常に息を整えながら過ごしていましたね。
そんな中での子育て。
次のようなことが起こりました。
- 子どものちょっとした言動にイライラしてしまう
- 睡眠障害なうえに子どもの夜泣き
- 体を使った遊びでめまい
- 息切れで本を読んであげることもままならない
- うまく息抜きができない
- 具合が悪くても食事だけはなんとかせねばというプレッシャー
- 一度にたくさん要求されたり「はやくー!」と急かされて体調悪化
こんなことが重なって、しまいには子どもと私だけで家の中にいることに恐怖さえ覚えました。
今振り返ってみても長いトンネルの中にいる様な、いつ抜け出せるかも分からない状況が続いてまぁ壮絶でしたね(^^;
今でこそこんな事もほとんどなくなりつつありますが、当時は本当につらかったです。
特にきつかったのが4歳の子の癇癪。
仕方のないこと、どうにもならないことをいくら話そうが分かってくれず、気持ちに寄り添ってみてもダメで、足をジタバタさせながらわーわーと大声での怒り泣きが延々と続く・・・。
これがですね、心身にめちゃくちゃ響きました(泣)
たとえ健康だったとしても大きく心が乱されるレベルなので、パニック持ちともなるとその影響は多大です。
私のイライラは止まらないわ発作は起きそうになるわで、「もう勘弁してー!」と心の中で何度も叫んでいましたね。
いや、実際声に出ていたかもしれません・・・。
癇癪で空気が乱れるのと同時に、私の自律神経も乱れまくりでした(^^;
さらにゆっくり休めないのもしんどかったです。
1歳の子が危険な目に遭わないように常に気にしつつ、やっとの思いで横になれたと思ったら「お茶のみたい」「うんち出た」「お茶こぼした」。
もう発狂寸前でしたが、そんなことをしたら体調がますます悪化すること必至だったのでなんとかこらえました!
まぁ我慢のし過ぎもよくないですけどね。なにせそうするしかないという状況だったので・・・(T_T)
こういったことは子どもを育てている以上、当たり前に起こるというのはよく分かっているんです。
でも具合が悪いと余裕がなくてフットワーク軽く「はいはい」とはいかず、気持ちも追い詰められる一方で。
イライラしてしまう自分。
泣きたくなる自分。(実際、よく泣いてました)
そしてそんな自分は「ダメな母だ」「こんな母でごめんね」と思ってしまうんです。
精一杯すぎて我が子が可愛いと思う心の余裕さえもなくなり、それもまたショックで・・・。
そして我が子が原因で体調が悪くなるという事が悲しくて残念でたまらなかったです。
もし元気だったら違ったのかな、とどうしようもない事を考えてしまったりもしました。
そんな中、この状況をどうにかできないものかと自分なりの解決法を模索し始めました。
少しラクになったこと
もう無理、限界!となったら下の子と一緒に(←目が離せないので)別室にこもってアロマをかいだり、ベランダに出て外の空気を吸ったりしてなんとかやり過ごしていました。
でもこれは一時的な対処方法なので、結局は毎日しんどい思いして~の繰り返し。
そこで、やってみて少しラクになれた事がこちら↓
- 一時保育に登録
- 育児なんでも日記
- ママ友と分かち合う、一緒に遊ぶ
どれも助けになりました☆
一時保育に登録
自治体によって制度は違いますが、うちの自治体は保育園に登録すれば預かってもらえます。
上の子は幼稚園に通っていたこともあり実際に利用することはありませんでしたが、それでも長期休み等いざとなったら預け先があるというだけで気持ちが幾分かラクになれました。
育児なんでも日記
完全に負のスパイラルにはまっていた私。
そこで無理矢理(←苦笑)子どもとのよかったこと、嬉しかったことを探してみたら・・・
ちゃんとありました(;´∀`)
大変な出来事が強烈すぎて意識できていなかった様です。
そこで、いつでも思い出せるように、一日の終わりに子どもとの間で起きた【よかったこと、嬉しかったこと】をノートに記すようにしました。(毎日ではなく、気づいたときに書くお手軽スタイル)
子育てに疲れたときに見返すと、「そうだよね、可愛いところあるよね」って冷静に思い返せてよかったです。
ママ友と分かち合う、一緒に遊ぶ
これが一番、目に見えて気持ちがラクになりました!
幼稚園の送り迎えで会ったついでに子育ての苦労を語り合ったり、一緒にお家や庭で遊んだり。
それまで絶不調だったときも、いざ遊び始めたら動悸・息切れが薄らいだりして親子共に楽しい時間が過ごせました。
これには自分でもびっくり。
約束をするのはエネルギーが要りますが、いざ実行してみるとメリットの方が大きかったです♪
一人で抱え込まずに誰かと苦労を共有するって救われますね。
今、子育てが苦じゃなくなったその訳は?
再発から一年半が経った今(令和2年9月現在)、子どもはとても可愛いです(^^)
もちろんイライラすることも多々ありますが、前ほどではないし、私自身だいぶ穏やかになれたなーと感じてます。
その訳は症状がよくなってきているのも大きいのですが、その他に次の3つが挙げられます。
- 子どもの成長
- 無理矢理でも自分の時間を持つ!
- 考え方の変化
どれも状況が変わるきっかけとなりました。
子どもの成長
今は上の子が5歳、下の子が2歳。
再発から一年たっただけですが、特に上の子が大きく変わりました。
癇癪がほとんどなくなったし、話せばわかってくれるようになったし、自分でできることも増えて、自分以外の人の気持ちが汲めるまでに成長しました。。
あんなに手のかかる子だったのが、頼れる子に変わりつつあります。
一年前はこんな風になるなんて想像もつきませんでしたが、たくましく成長していくんだな~と実感中です。
無理矢理でも自分の時間を持つ!
自分のためだけの時間、ほんっとに大事です!
これがあるかないかで、しんどさが全然違います!
以前は自分の時間を持つことを我慢していたし、子育てとはそういうものだから仕方ない、考えるだけ無駄だと思っていました。
でも、やっぱりね、母親だって休まないと頑張れないんですよね。
常にスイッチがオンのままでは気が休まらず、ストレスが溜まって疲れ果ててしまいます。
我慢しすぎて笑顔がなくなるよりは、無理矢理にでも自分の時間を持ってガス抜きする方が家の中が平和だよなーと考えたのです。
だからテレビに頼ることだってあるし、「今はママ休憩~」と宣言したり、しまっておいたオモチャを久しぶりに出してみたり。
そうやっていかに時間を作るかを考えてます。
「危ない事さえしなければ少しくらい放っておいてもいいや」くらいにゆる~く考えるようになり、だいぶ気持ちがラクになりました。
考え方の変化
先ほど紹介した「育児なんでも日記」を書くことによって多くの気づきがありました。
・子どもの気持ちが見えてきたり、
・こう思うようにしようということが見つかったり、
・ネガティブに思うことの中にもプラスの面を発見できたりしました。
長くなるのでまた別の機会にお話しようと思いますが、本当に日記は書いてよかったです♪
パニック障害を抱えながらの子育て事情まとめ
- 一時保育に登録
- 育児なんでも日記
- ママ友と分かち合う、一緒に遊ぶ
- 子どもの成長
- 無理矢理でも自分の時間を持つ!
- 考え方の変化
パニック障害を抱えての子育て。
体調に響いたり思うように休めなかったりしてそれなりの苦労があります。
でもつらいことばかりではありません!
「ママ大好き!」と言ってくれたり、
スキンシップや笑顔に癒されたり、
大人では思いつかない様な面白いことを言ったり見せてくれたりします。
辛いことが前面にあるとついつい見逃しがちなんですけどね(^^;
症状と付き合いながら子どもを育てながら、なんとか過ごす日々。
でも。
そこには確かに子どもから私への愛があったなぁと思うのでした。